Media and Us
こんばんは。
今日はノーバイトで、一日空いていたので全く手をつけていなかった卒論(序章)と教採対策を。この時期に追い込まれた感があるから、デッドライン前の一ヶ月は死ぬほどやるんだろうな。
死ぬほど疲れた時はやはり、娯楽。趣味の洋楽・洋画鑑賞。
僕は中学1年の時に祖父の勧めで007シリーズに出会い(今考えたら教育によくないぞ)、そこから全ての作品を追ってきた。007シリーズは絶対的ヒーローのジェームズ・ボンドと個性的なヴィラン、例えばオーリック・ゴールドフィンガーやバロン・サミディ、ジョーズなどとの情報戦・肉弾戦が欠かせない。また、綺麗な女性と酒、スーツや時計など男なら目がない要素満載。ボンドの恋愛テクニックなんて、三軍の僕は絶対使えない…
数々の映画(と言ってもまだ300本くらい?)を見てきたが、人生の師匠と言えるのはボンドのみと言わんばかりの名言を吐く。
まぁ、前置きはこれくらいにして本題に。疲弊した時はスカッとする映画か音楽!
Spotifyを開き、ランダムに自分の作成したプレイリストを再生したらかかってきたシェリル・クロウの"Tomorrow Never Dies"。
なちぃ。懐かしすぎる。
あ、エリオット・カーヴァーとスタンパー君のやつだ!ボンドガールはパリス・カーヴァーとウェイ・リン!
主題歌聞いたせいで、"007 Tomorrow Never Die"を見たくなり、DVDラックを漁りに漁った。
あったぁぁぁぁぁ!!!よぉぉぉぉぉし!!!
心の中で叫びつつ、鑑賞。
"007 Tomorrow Never Dies"
007シリーズは毎回オープニングがかっこいい。男ならワクワクせずにはいられない。ボンドの潜入やアクション。
極め付けはJames Bond Themeとガンバレル・シークエンスが流れストーリーは本筋に。これは1代目ボンドのショーン・コネリーから変わらない。
「メディアの帝王」ことエリオット・カーヴァーは自身が経営する大手新聞社カーヴァー・メディアグループの新聞トゥモローを数多くの部数を売るため、英中戦争・第三次世界大戦を起こそうと画策…
しかし、カーヴァーの画策にいち早く気付くMI6長官のMは00エージェント("License To Kill" 殺しの許可証が唯一与えられているエージェント)のジェームズ・ボンドをカーヴァーの元に派遣し大戦勃発の阻止を試みる。
あらすじはここまでにしときます。
この映画のすごいところは公開が1997年であるが、20年以上たった今でもメディアの脅威はなくなっていないということを視聴者に鮮明に気づかせるところだと思う。
97年はコンピュータが各家庭に普及し、テレビやラジオにとって変わるメディアの発信の場になる年。我々はメディアに依存する生活を強いられているような気がする。いわゆる情報中毒に誰もがなっている。
奇しくも、エリオット・カーヴァーの容姿が故スティーブ・ジョブスに似ている(と思う。気になる方は調べてみて!)。これからの社会が陥る危機や危険を先に知らせているかのよう。スマホに依存し、情報中毒になり正しい情報を得ることができない、そんな社会を予言していたのだろう。
どこかの誰かが事件や紛争、戦争を引き起こし、さも国同士によって起こされているかのように見せられているだけかもしれない。政府も正しい情報を国民に与えていないかもしれない。真実を知らないまま、我々は扇動され右向け右で行動しているかもしれない。
そうならないために、目の前で起きていることに刮目し自分で考えなければ。それが情報リテラシーだろう。
そう考えざるを得ない作品。
最後にエリオット・カーヴァーの名言を言って終わりにしましょう。
「悪いニュースほど売れるニュースはない。」
これを肝に銘じて情報と向き合いましょう。
では、また。