ハードロック、時々ソフトカバー

心模様は雨のち晴れるでしょう。

スタディ・イン・アート

こんにちは。今日は早めにブログ書いてみます。

 

 今日から特別研究が始動。今までボーッと生きてきた僕からすると、何を研究しようか迷うところである。

 多分美術史か世界史。何をやろうにしても色んな分野が煩雑に絡み合っているから、それらに手を出さざるを得ない。

 

 テーマとしては「美術史における内宗教性の瓦解」についてやろうかと考えている。

 世界史における近代に入ってから、急激に個人主義的な風潮が蔓延し、ナショナリズムも勃興する。その激動の流れの中で、美術も大いに変容する。従来は宗教画がメインストリームであったが、ナポレオン法典をはじめとして哲学の進歩や資本主義経済が深く根付いたために宗教色が薄くなる。その流れが現代にまで渡るのである。

 

 一応はこんな感じのテーマでいいだろうか?

 数多の美術に関する書籍を読み漁った結果こうなった。また、世界史でも革命の時代(特にフランス革命)を専門としているので連関性が高い。

 

 余談ではあるが、僕は印象派の絵画はよくわからない。「日本人は印象派が好き」と称されている。個人的な見解では、おそらく白画や水墨画鎌倉時代より数え切れないほどの作品が作られ日本人の美的センスを刺激してきたから、印象派のような、ジャポニズムの影響を強く受けた、ニュートラルな作品が理解しやすいのではないかと思う。みなさんはどう思う?

 

 印象派はモネやマネ、ドガルノワールなどの有名画家によって大成された。当時の批評家たちはとても酷く扱き下ろしたそうだ。批評家というのはどの時代も保守的で、傲慢で、なんでも分かった気でいる。本当は本質などを見ようとしないくせに。

 ルネサンス期のミケランジェロから始まるアカデミズム絵画が一般的だとされていた価値観から全く新しい価値観を持つ作品が出てきたことによって、既存の美術観が破壊されるとでも思ったのだろうか。

  歴史に常はない。時代ごとに美的感覚や常識は異なる。これを理解していないのだ。批評家たちは。

 

 すみません、話が逸れましたね。僕は印象派を好きになれない。勿論美しいとは思うが。

 好きなのはそれこそ保守的だとされたアカデミズム絵画やシュルレアリスムの巨匠サルバドール・ダリ。ダリは好き嫌い別れる画家。時計が溶けたやつとか人体の構造を無視した奇型な人の絵とか。目で見て理解しにくいやつ。その作品の本質が描いた本人しかわからないやつ。だから、作品の前で考える。考えることが好きな僕はこのような作品に惹かれるのだろう。

 アカデミズム絵画は宗教の小ネタを取り上げて描かれる場合が多い。というかほぼテーマがそれ。世界史の知識や宗教の知識がないと理解できないし、見ていても「こんな人いたのかな?」とか「この人たちは何しているのか?」程度しか思えない。元ネタを知っているからこそ、情操がくすぐられる。

 

 みなさんはどんな絵画、美術がお好きですか?

興味がないよという方も是非一度は何かしらの展覧会に足を運ぶのが良いと思います。何かしら心に惹かれるから。

 

 

 

 僕の研究はこれからどうなるのか。どのような運びになるのか。全く予想できないが全身全霊で取り組みたい。以上。

 

では、また。